イベントレポート

【知的体育会サロン】第3回オフラインサロン「本当の組織力とは?」

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2019年1月9日、株式会社memeとアトラエ社様共催で「知的体育会サロン」の第3回オフラインサロンがアトラエ社様にて開催されました。

イベントの様子をレポートします。

 

知的体育会サロンとは

 

知的体育会サロンとは、株式会社memeが主催する「スポーツを議論する」コミュニティです。

このサロンはスポーツ界の疑問や課題(特に経営や社会問題に近いテーマが多い)を議論することを目的としています。

Facebookを利用したグループ内でのオンラインディスカッションや2か月に1度のペースでオフラインサロンも開いて活動しています。

 

過去のサロンも少しご紹介。第一回のテーマは、「人生と競技、本当の相関関係」について。第二回のテーマは、「世間ではメンタルが強いといわれるアスリートは本当にそうなのか」でした。

第二回ではLITALICO発達ナビ・LITALICO仕事ナビ 編集長 鈴木 悠平様をゲストにお迎えしました。

 

1月9日第3回オフラインサロンレポート

 

2019年1月9日(水)20時~アトラエ社様のオシャレなイベントスペースにて第3回目が開催されました。

今回のオフラインサロンのテーマは「本当の組織力とは?」というテーマでした。

このテーマにそってディスカッションをするために、2名のゲストをお招きしました。

 

今回のゲスト

 

井筒 陸也氏 元Jリーガー 株式会社Criacao

©TOKUSHIMA VORTIS

関西学院大学サッカー部元主将。創部初の日本一を含む、大学史上初の4冠を成し遂げる。卒業後は徳島ヴォルティスに所属。2018シーズンは33試合に出場。

 

なお、井筒氏には、当メディアにも寄稿いただいた記事があるのでぜひご覧ください。

大学史上初の4冠を成し遂げたJリーガー井筒陸也の「150人の組織論」

 

森山 雄貴氏 株式会社アトラエ wevoxプロジェクトリーダー

組織改善プラットフォーム「wevox」を立ち上げ、現在責任者を務める。

 

岡 利幸氏 株式会社アトラエ 取締役CTO

そして、なんと急遽、株式会社アトラエ取締役CTOの岡様にも参加頂けました!

チームメンバーが5人の時から同社を支える。もともとは営業職だったが、会社のフェーズと共にエンジニアへ転向した過去を持つ。

 

今回のテーマについて

改めて、今回のテーマは「本当の組織力とは?」というものでした。

アスリートとして組織力を大学スポーツ・Jリーグを通して考え抜いてきた井筒氏とwevoxのプロジェクトリーダー森山氏の対談をきっかけに企画されました。

 

近年、ホラクラシー組織という言葉の浸透とともに事例として出されることが多いアトラエ社の文化について岡氏・森山氏からお話をお伺いながら、アスリートの目線から

目指す組織の姿を井筒氏に聞きました。

 

wevoxのサービス紹介について

 

wevoxは独自のサーベイを用いて組織の状態を可視化し、エンゲージメントにおけるマイナス要因を特定及び改善策を実施していく事で、組織改善のサイクルを生み出すサービスです。

wevox

 

 

ホラクラシー組織とは “ホラクラシーとは従来のようにトップダウンのピラミッド型に意思決定がなされるのではなく、組織全体に権限を分散させ意思決定させることで、自走する組織のことです。

wikipedia

 

部長や上司という概念がない組織で、アトラエ社様ではプロジェクト毎にリーダーはいるものの、AのプロジェクトリーダーがBのプロジェクトリーダーになるわけではないそうです。

 

アトラエ社様も最初からホラクラシー組織だったわけではなく、当初はピラミッド型の組織構造だったそうです。会社のフェーズや事業形態に応じて組織の形も変わってきたそうです。

ホラクラシー組織を採用した理由として、

 

・組織の目指す先に足りない部分は誰であろうとお互いにフィードバックしあうべき

・トップがすべての情報をキャッチアップできる情報量ではない

・目の前の仕事に全力で勝負している社員こそが情報をもっている

・誰にでも客観的にみると足りないものはある

 

等が挙げられました。

スポーツチームも同様に対外的に主将や副主将を設けているものの勝つためにはお互いがお互いに要求しあい、改善点を指摘しあえるチームが機能する事が多いという事でした。

 

会場の参加者からは

 

・どうやってピラミッド組織からホラクラシー組織へ移行したのか

・ホラクラシー組織はどのように機能しているのか

 

といった質問が出ました。

 

アトラエ社員の方々の答えは

 

・人生の多くを占める「働く」を楽しくしようぜ!という想いがコアにある

・「合理性で考えると難しい」

・「社長の哲学」です!

 

また、評価と給料が相関関係にないこともホラクラシー組織の特徴であると会場からは指摘がありました。

一緒に働く人へのリスペクト、周囲からの承認や仕事へのアサインが仕事への満足度を上げ、人への不満が満足度を下げる一方、お金や報酬をあげただけでは簡単に仕事の満足度は上がらないと考える方が多かったです。

 

そうした哲学の話に至るとスポーツ組織との関連が見えてきました。

アトラエ社様も井筒氏も「組織の勝ち方」にこだわるという共通項がありました。

 

勝ち(売上や利益)を追及するだけでなく勝ち方にこだわることが重要なのでは?という想い同様に、井筒さんも同じく大学・Jリーグ時代と勝ち方にこだわっていました。

 

ここでいう勝ち方とは

 

・「勝ちに向かっていく上でのチームの状態」

・「その中でチームがどういう状況か」

 

と同義です。

 

組織にとっての勝ち(単なる売上・勝利だけでなく)を定義し

 

その勝ちに向けて勝ち方(=勝った時にどういう状態でありたいか)にこだわって組織を作っていた様子が印象的でした。

実際に、井筒氏は大学時代全国制覇を達成したもののチーム全員が全国制覇を心から喜んでいない状況を見て、勝つだけでは解決されず、勝ち方にこだわるべきだと実感したそうです。

 

今回のイベント出席者には、自分の所属する組織を動かそうと活動されている方が多く、それぞれの悩みや成功・失敗事例を共有することができました。

 

次回オフラインサロンについて

 

次回もスポーツと組織や経営を抽象化して議論していくサロンを開催予定ですので、是非ご参加ください。

オンラインサロンやオフラインサロンに興味あるという方は是非お問い合わせよりご連絡ください。

 

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